2021.10.22
こんにちは^^
山ノ井店、薬剤師の松本です。
いつまでも暑いと思っていましたがすっかり秋らしくなりましたね。
秋といえば読書。
最近読んだ本の中でもとても印象的だったこの本を紹介をします。
母/青木さやか
母親との確執
教師である母は娘に模範であることを求めた。
褒めてもらいたくて認めてもらいたくて
応えようとした娘。
お互いよかれと思ってのこと。
しかしそれが故に
愛された実感のないまま大人になった。
反発するかのように東京に出てきたのちの
売れっ子になるまでの色んなこと。
結婚、出産。
出産後、孫娘に会いにきた母に対して湧き起こる感情。
「わたしは大事にされてこなかった、そんなわたしの娘をよく抱けるよね」
娘が泣いて、わたしはおっぱいをあげた。
わたしの中のドロドロした親への嫌悪を、娘が飲んでいるのではないかな。
(本文より)
読んでいて苦しかった。
自身の離婚、病など経て少しずつ変化する(気づく)
母への感情。
「8月のホスピス」「あとがき」は読んで救われた気がする。
青木さんの文章のテンポもよくあっという間に読了。
読んでよかった本。
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私も娘であり、3人の息子の母である。
まず娘として、
色んなことはあったけど私は充分に愛情を受けたと思っている。
母としての私はどうか。
3人とも成人した今
お酒の呑みながら息子たちが昔の本音を話したりする。
耳が痛い事も多々あり。
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「死んでもできる親孝行」
親は子どもが人に迷惑をかけずに楽しく笑いながら生きてくれることを願っている。
(あとがきより)
私もそうなれますように。